粗利・粗利率・原価率とは
商品を売って得られる利益を管理するうえで、基本となるのが「粗利(あらり)」です。粗利は、売った金額から仕入れや製造にかかった原価を引いたものです。
粗利 = 売価 − 原価
粗利率 = 粗利 ÷ 売価 × 100
原価率 = 原価 ÷ 売価 × 100
当ツールでは、売価と原価を入れるだけで、粗利・粗利率・原価率・値入率をまとめて計算します。物販、飲食、ハンドメイド、EC出品など、価格を決める場面で役立ちます。
粗利率と原価率の関係
粗利率と原価率は、足すと必ず100%になります。売価1,000円・原価600円なら、原価率60%・粗利率40%です。原価率を下げれば粗利率が上がり、利益が増えます。業種による原価率の目安は、飲食店で約30%、小売業で約60〜70%、といった具合に大きく異なります。自分の商品やサービスが、業界の相場と比べてどうかを知る指標になります。
粗利率と値入率(マークアップ率)の違い
混同しやすいのが「粗利率」と「値入率(マークアップ率)」です。どちらも利益の割合ですが、基準が異なります。
- 粗利率=粗利 ÷ 売価:売価を基準にした利益の割合
- 値入率=粗利 ÷ 原価:原価を基準にした利益の割合
例えば原価600円・売価1,000円のとき、粗利率は40%ですが、値入率は約66.7%になります。同じ商品でも、どちらの基準で話しているかで数字が変わるため、取引先や仕入れ先とのやり取りでは注意が必要です。
目標の粗利率から売価を決める
「この商品で粗利率◯%を確保したい」という場合、次の式で売価を逆算できます。
売価 = 原価 ÷(1 − 目標粗利率)
例えば原価600円で粗利率40%を狙うなら、600 ÷(1 − 0.4)= 600 ÷ 0.6 = 1,000円です。ここで注意したいのは、「原価に40%を足す(600×1.4=840円)」では、狙った粗利率になりません。840円だと粗利率は約28.6%にとどまります。粗利率は売価が基準なので、原価に上乗せする値入率とは計算が異なるのです。
利益を残すために
粗利は、あくまで売上から原価を引いただけの「粗い利益」です。ここから、家賃・人件費・広告費・送料・決済手数料などの経費を引いたものが、最終的な手元に残る利益(営業利益)になります。粗利率が高くても、経費が多ければ利益は残りません。価格設定のときは、粗利率だけでなく、諸経費まで含めて「本当に利益が出るか」を確認することが大切です。当ツールで粗利を把握したうえで、経費とのバランスを考えて価格を決めましょう。