残業代(割増賃金)の計算方法
残業代は、まず1時間あたりの賃金(基礎時給)を求め、それに法律で定められた割増率と残業時間をかけて計算します。
残業代 =(月給 ÷ 1ヶ月の所定労働時間)× 割増率 × 残業時間
当シミュレーターでは、通常の時間外労働・深夜労働・休日労働・月60時間超といった割増率を選ぶだけで、残業代の目安を自動計算します。基礎時給や残業1時間あたりの単価も表示するので、給与明細のチェックにも役立ちます。
基礎時給の求め方
基礎となる時給は「月給 ÷ 1ヶ月の平均所定労働時間」で計算します。1ヶ月の所定労働時間は、(年間の所定労働日数 × 1日の所定労働時間)÷ 12 で求められ、一般的な会社では160〜173時間程度です。なお、割増賃金の基礎に含めなくてよい手当(家族手当・通勤手当・住宅手当・賞与など)は、本来この月給から除いて計算します。
割増率のルール
- 時間外労働(法定外残業):25%以上の割増(×1.25)。
- 深夜労働(22時〜翌5時):25%以上の割増。時間外かつ深夜なら 25%+25%=50%以上(×1.5)。
- 法定休日労働:35%以上の割増(×1.35)。
- 月60時間を超える時間外労働:50%以上の割増(×1.5)。中小企業にも適用されています。
これらは労働基準法で定められた「最低限」の割増率で、会社の規定によってはこれより高い場合もあります。
計算例
月給25万円、1ヶ月の所定労働時間160時間、残業20時間(通常の時間外)の場合:
- 基礎時給:250,000 ÷ 160 = 1,562.5円
- 残業単価:1,562.5 × 1.25 = 約1,953円
- 残業代:1,953 × 20時間 = 約39,063円
固定残業代(みなし残業)に注意
あらかじめ一定の残業代が「固定残業代」として支給されている場合でも、その時間を超えて働いた分には追加の残業代が発生します。固定残業代が正しく支払われているか、超過分がきちんと精算されているかは、給与明細と就業規則で確認しましょう。未払いが疑われる場合は、労働基準監督署や専門家に相談できます。